家を買う方法には、すでに建てられている家を買う方法と、自分で1から設計を考え、作ってもらった家を買う方法があります。どちらにもそれぞれ長所、短所があるため、どちらの方法で購入するか迷う方も多いでしょう。
それぞれの特徴を把握しないまま、自分に合わない方法で住宅を購入してしまうと、望み通りの物件を手に入れられなかったり、余計な手間やコストをかけることになってしまったりする可能性も少なくありません。
本稿では、建売住宅を購入するメリットやデメリット、建売住宅を購入するときの注意点やポイントをわかりやすく解説します。この記事を読むことで、建売住宅を買うときに気をつけるべきことは何なのかがわかり、住宅購入で失敗する可能性を軽減できるでしょう。建売住宅と注文住宅、どちらで物件を購入するか悩んでいる方や、これから建売住宅を買いたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
建売住宅を購入するメリット
建売住宅を購入するメリットには、次のようなメリットがあります。
- 実際に物件を確認してから購入できる
- 購入費用が抑えられる
- 入居までの時間が短く済む
- 購入までの流れがスムーズ
それぞれ具体的に解説していきます。また、もし、その物件に入居することになった場合でも、完成済み物件のためすぐに入居できます。
実際に物件を確認してから購入できる
完成済み物件のため、実物を見てから購入を判断できるのも建売住宅の大きなメリットです。実際の物件を見ることで、入居後の生活をイメージしやすくなり、間違いも少なくできます。
購入費用が抑えられる
建売住宅は、同じ形・構造の家を大量に生産することで、1件あたりの価格が安くしています。同じ材料や同じタイプの備品を大量に仕入れて建築することで、無駄なコストをカットできるからです。
入居までの時間が短く済む
家を新築する場合、何度も打ち合わせを行い、実際に家が完成するまでには半年以上の期間がかかることが多いです。したがって、半年以上先の入居予定に合わせて生活を設計しなければなりません。建売住宅は、1か月程度で入居できるケースもあり、すぐに生活を開始したい方におすすめです。
購入までの流れがスムーズ
建売住宅はすでに完成している物件を購入するため、購入までの流れがスムーズです。たとえば、注文住宅の場合、完成までの間に10回〜20回程度の打ち合わせが発生します。人によって打ち合わせの回数は異なりますが、こだわる人であるほど打ち合わせの回数は多くなるでしょう。
建売住宅の場合、完成済みのため打ち合わせの回数が少なくて済みます。建売住宅を購入する際に打ち合わせる内容は下記のような項目があります。
- 物件の確認
- 契約内容の確認
- 諸費用の確認
- 引渡し日の確認
このように最低限の項目に関してのみ打ち合わせを行うため、購入の流れはスムーズです。
住宅ローンが組みやすい
住宅ローンを組むためには、物件が完成している必要があります。住宅ローンが返済できなくなったときのために、土地と建物が担保に設定されているからです。したがって、すでに物件が完成している建売住宅は、住宅ローンが組みやすいメリットがあります。
注文住宅の場合、建物の完成までに多くの諸費用が発生します。たとえば、着手金や上棟金、引渡し時の残金決済などです。これらの諸費用には住宅ローンが使えないため、自己資金で支払うか、つなぎ融資や土地先行融資などを使わなければなりません。
建売住宅を購入するデメリット
これまで建売住宅のメリットをご紹介しましたが、建売住宅にもデメリットがあります。デメリットを解決する工夫も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
内装や間取りの変更ができない場合が多い
建売住宅は同じ型のものを大量生産することで、注文住宅よりも安い価格を実現しています。そのため、ほかの家と全く同じデザインということも少なくありません。家の中の間取りについても、基本的にはほとんど同じであることが多いです。
不動産会社によっては建売住宅であっても、カスタマイズできるオプションを提供していることがあります。たとえば、壁紙の色や内装品の色に関しては、オプションで変更できる可能性があるため、相談してみると良いでしょう。
土地の状態が分かりにくい
すでに建物が建ってしまっているため、土地の状態を判断しにくいデメリットがあります。たとえば、地震に対する耐性や、地盤沈下の可能性などについて予測を立てにくいケースが考えられます。
土地の状態について知りたい場合は、地盤調査報告書を確認すると良いでしょう。建売住宅の場合、不動産会社側で地盤調査を行ってくれていることがあり、その報告書を見せてもらうことで土地の状況がわかります。
瑕疵担保責任の都合上、原則として地盤調査は行われることがほとんどですが、法律で義務化されているものではありません。そのため、建売住宅を買う前には、地盤調査が行われているかどうかも判断基準のひとつにすると良いでしょう。
建設過程の確認ができない
建築が終わってしまっている建売住宅では、建築中の様子を確認できません。万が一、手抜き工事が行われていても見抜けない可能性があります。建設過程について、適正な作業が行われているか確認したい場合は、不動産会社に建設過程の写真や資料を見せてもらうように依頼すると安心です。
画一的なデザイン・内装が多い
建売住宅はデザインや内装を統一することで低価格を実現しているため、デザインや内装が他の家と似てしまいます。ただし、不動産会社によっては建売住宅であっても、壁紙やドアの色などを変更できる場合もあるので、確認してみましょう。
さらに独自性を出したい場合は、セミオーダー住宅という選択肢もあります。セミオーダー住宅は、注文住宅ほど自由度はないものの、用意されたパターンの中から外観や設備を選択して家を建ててもらう方法です。
建物が狭い物件が多い
建売住宅は、大手ハウスメーカーが自社の分譲地で建てることが多く、建物が狭いケースも少なくありません。また、コストを抑えるために間取りが狭くなってしまう場合もあります。建売住宅を買うときは、敷地面積や延べ床面積を確認すると良いでしょう。
建売住宅と注文住宅どちらを選ぶべき?
建売住宅と注文住宅の特徴をまとめると、以下のようになります。
建売住宅 | 注文住宅 | |
物件の確認 | できる | できない |
必要資金 | 少なめ | こだわるほど必要 |
入居までの時間 | 1か月程度 | 3~6か月以上 |
購入までの流れ | 数回 | 10~20回 |
住宅ローン | 組みやすい | 諸費用には適用できない |
デザイン | オプションで変更できる | すべて自由 |
カスタマイズ | 乏しい | 豊富 |
建売住宅は、すでに完成している物件のため、自分で細かくカスタマイズしたり、間取りを変更したりはできません。しかし、そのぶん入居までの期間が短く、打ち合わせの回数も少なくて済みます。
毎週のお休みごとに打ち合わせの時間を作り、想像力を働かせて家を設計していくことは、楽しい時間でもある一方で、時間と労力がかかり、大変な作業です。建売住宅であっても、デザインや間取りに優れた物件は多くあります。打ち合わせに時間は割けないがオシャレな家に住みたいという方は建売住宅の購入がおすすめです。
建売住宅を購入する際の注意点とポイント
建売住宅を購入する際は、見た目のデザインだけでなく、下記の点にも注意しましょう。
立地の確認を怠らない
建売住宅を購入する際には、物件だけでなく周辺環境も確認することが重要です。具体的には下記のような点に注意すると良いでしょう。
- 周囲から騒音は聞こえないか
- 生活道路が朝の通勤時間帯に混雑しないか
- スーパーなど生活に必要な施設が近いか
- 日当たりや風通しはどうか
朝夕と時間を変えてチェックすることで、異なる時間帯の生活環境をイメージすることができるため、建売住宅を購入する前に1度は確認しておきましょう。
また、交通アクセスや周辺環境などの立地についても確認をおすすめします。周辺の道路が朝の時間帯に混雑しないか、来客が車で来ても大丈夫か、日当たりはどうかなども見ておくと安心です。
設備の確認を行う
建売住宅を購入する際には、家の設備についても確認しましょう。具体的には次のような点も確認しておくと安心です。
- 点検口
家の安全性や快適性を保つためには、定期的な点検が必要です。点検口の利便性や場所を確認しましょう。
- 水回り
浴室、トイレ、キッチンなどの水回り設備は、日常生活に欠かせない部分です。水漏れや排水の問題がないか、水圧は十分かをチェックしましょう。
- 換気扇
換気扇が適切に機能しているかを確認し、清掃が容易に行える仕様になっているかを見ることも大切です。
これらのチェックを行う際には、専門家のアドバイスを受けることも有効です。たとえば、不動産業者やホームインスペクターは、これらの設備について詳しく説明し、問題点があれば指摘してくれるでしょう。
アフターメンテナンスの内容確認をする
建売住宅の購入前には、アフターメンテナンスについても確認が必要です。保証範囲や保証期間、追加費用などについて確認しておきましょう。特に、トラブルが発生した場合の対応については、しっかりと確認しておくことが重要です。
見積書の内容確認を行う
見積書には、物件の価格だけでなく、諸経費や付帯設備の費用など、さまざまな費用が含まれています。見積書の内容をしっかりと確認し、後から追加費用が発生することのないようにしておきましょう。
住宅性能評価書の内容確認を行う
住宅性能評価書には、耐震性や断熱性、換気性能などが記載されています。これらの性能に問題がある場合、後から改修することが難しいため、確実にチェックしましょう。
第三者による立会い検査を依頼する
建売住宅を購入する際には、第三者による立会い検査を依頼することもおすすめです。建物の品質や仕上がり、設備の機能性などを、中立的な立場からチェックしてもらうことができます。
建売住宅の購入は個性豊かな「LIVONE」で
本稿では、建売住宅の購入を考えている方に向けて、建売住宅のメリットとデメリット、購入するときのポイントなどをご紹介しました。
建売住宅は、自分好みに細かくカスタマイズすることは難しいですが、注文住宅に比べて費用を抑えられ、手間をかけずに物件を入手できることが大きな特徴です。デザインはおまかせでオシャレな家に住みたい、費用を安く抑えたいという方には、特に建売住宅がおすすめです。
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