2020.01.22

畳のお手入れ方法

最近の畳はイ草で作られているものだけでなく、樹脂製の製品など色々な種類が出ています。
新しい畳の、イ草の香りは清々しいものがありますが、年々色が褪せてきたり、ダニが発生したり、よく踏む部分が凹んできたりします。
ここでは、畳の基本的なお手入れ方法について紹介していきます。

自分でできるお手入れ方法

畳は水分を嫌います。特に梅雨~夏場にかけては換気や除湿を行い、部屋に湿気を溜めないようにしてください。畳の普段のお手入れは、畳の目に沿って乾拭きすること。掃除機を使う時は、畳の目に沿って優しくかけるようにしましょう。また、掃除機にブラシ回転機能がついている場合は、オフにして使用してください。

イ草畳の汚れが目立つ場合

イ草は水分を吸収する性質を持っているため水拭きは避けた方が良いのですが、汚れがひどい場合は酢を10倍程度に薄めた酢水を使用すると、酢の殺菌効果でカビ発生の抑制や除菌に効果があると言われています。酢水を雑巾に含ませて固く絞ってから、畳の目にそって拭いてください。

<注意点>
・新しい畳や、表替えをして半年内の畳には酢を使用しての掃除はNGです。変色する可能性があります。
・樹脂製の畳には使用しないでください。変色や劣化の可能性があります。
・畳縁には使用しないでください。綿糸が変色する可能性があります。
・全体に実施される前に、一度目立たない箇所でお試し頂くことをお勧めします。

樹脂製畳の汚れが目立つ場合

水を固く絞った雑巾で、畳の目に沿って汚れを拭き取ってください。水拭きをした後は、乾拭きし十分に乾燥させてください。

カビの対処方法

湿気が多い時期、畳にカビの発生が見られることも少なくありません。特に、湿気を吸収する性質を持った天然イ草畳で見られることが多いのですが、比較的新しい畳にもカビは発生しますので注意が必要です。

<軽度のカビ>

畳の表面に点々とカビがついている程度であれば、まず畳目に沿って掃除機でカビを吸いとり、その後乾拭きする作業を何回か続けて行ってください。

<重度のカビ>

5㎜~1㎝程度の大きなカビが発生していたり、畳全体にカビが繁殖している場合は、乾拭きと掃除機の掃除を行うことに加えて、晴れた日に3~4日程度、天日干しを行ってください。ただし、日焼け防止のため、畳表を直射日光に当てるのではなく、畳表を裏返して干すか日陰干しをしましょう。

<アルコールを使用しての掃除>

カビへの対処方法として、消毒用アルコールを使用しての掃除もオススメです。アルコールには除菌効果があり、また、揮発性が高いため畳を傷めません。

まず、畳に消毒用アルコールをスプレーし、優しく拭き取ってください。その後、水を固く絞った雑巾で水拭きをします。最後に、乾いた雑巾で乾拭きし、水分をしっかり拭き取ってください。
※アルコールの分量や水拭きの方法を間違えると、畳の変色や痛みにつながる可能性があるため、十分に注意してください。

重いものを置くときの注意

畳は重さに弱く、机の脚など重みが集中するものや重量物を置く場合は、緩衝剤やマットを敷き重量を分散しましょう。また、キャスターは畳を傷つけてしまうので、畳の上で使用する場合は引きずらないよう注意してください。

まとめ

畳は湿気が多いとダニやカビの発生につながりますので、日常のお手入れでは水拭きをせず、乾拭きと、掃除機を使用して行ってください。水拭きを最低限にすることで畳を長持ちさせることができますよ。